子どものために夢を諦める

突然ですが、あなたの夢はなんですか?

 

そして、あなたの子どもの頃の夢はなんだったでしょうか?

 

 

そんな昔のことは、すでに忘れてしまっているかもしれませんが、

ぼくは、「テレビヒーローの赤いやつ」になりたかった笑

そして、そのときは本気でなれると思っていた。

 

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きっとこの子も

「大きくなったら◯◯◯になりたい!」

と、夢を語る日が来るのだろう。

そして、その夢はめちゃめちゃ自由なのだろう。

 

 

今ではさすがに

正義の味方のなんとかレンジャーになれるなんて

思っていないし、なりたいとは思わないけれど笑

 

生まれてきた子どもが大きくなって、

『お父さんの夢はなんだった?』と聞いてきたとき、

ぼくはなんて答えるだろう?

 

 

表情を取り繕って、

「そうだなあ。夢はたくさんあったけど、夢と現実は違う。

お前が生まれてきて、家族を養っていくのには、

いろいろ諦めて、我慢しなければ生活はできないものなんだよ。

大人になるとは、そういうことだ。」

と言うのだろうか。

 

 

その代わりに、

「夢はたくさんあったよ。そして、お前が生まれてきたときには、

その夢は遠く手の届かないところにあったと思っていたよ。

でも、お前がすくすく成長していく姿や、すやすや寝ているかわいい顔を見るたびに、

自分のためにも、家族のためにもできるって思えたんだよね。

今では、そのとき思い描いた夢は現実のものになったよ。

本当にお前が生まれてきてくれたおかげだよ。ありがとうね。」

と、目を輝かせて、胸を張って言うのだろうか。 

 

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諦観(ていかん)

 

お釈迦様が説いた教えの中に、「諦観」というものがあります。

諦観(ていかん)とは、「諦める」という言葉のもとになった言葉で、 

「あきらかに、つまびらかに観ること」という意味です。

 

つまり、ものごとの心理、道理をあきらかに観るということを本来は意味します。

 

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タイトルに書いた「夢を諦める」というのは、

「夢をあきらかに観る」ということです。

 

 

ぼくは今までの人生で、人の何倍も失敗を積み重ねてきた自信がある。

それでもやっぱり、自己実現をしたいし、億万長者にもなりたい!

そして、より豊かな社会を創りたいし、周りの人を幸せにしたい!と思う。

 

 

 

 

目的を明確にする

 

曇りのない目で「あきらかに観る」ことは、

どういうことをあきらかに観ることなのだろうか?

 

 

 

ある男が、休日に家族で出かける予定を立てました。

楽しい思い出をつくるために、男ははりきって計画を立てました。

子どもたちがずっと前から行きたいと言っていた場所。

車も洗って、ホテルの予約も荷造りもなにもかもバッチリです。

 

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旅行の当日。

妻も子どももなかなか起きてきません。

「早く出発しないと渋滞にはまってしまうじゃないか!」

男はだんだんイライラしてきます。

 

「なんで昨日のうちに用意しておかなかったんだよ。」

準備が遅く、なかなか出発できないことに、

男はさらに不機嫌になり、トゲトゲしい態度で家族を責めたててしまいました。

 

楽しい思い出をつくるはずの旅行が、

楽しむ気になれず、なんだか、にがい思い出になってしまいました。

 

 

 

これはつい最近、うちであった話(ちょっと変えてるけど)なんですが、

似たようなことって結構ありませんか?

 

 

よくよく考えたいことなんですが、

男の本当の目的は、

楽しい家族の思い出をつくること

だったはずです。

 

ところが、いつのまにか、その手段だったはずの

「計画通りの旅行をすること」

に囚われてしまい、目的を忘れてしまったのです。

 

明確に目的へフォーカスしていれば、

たとえ思い通りに物事が進まなくとも、

楽しい思い出は作れたはずなのです。

 

 

囚われずに、執着を持たずに、ものごとを観ること

 

 

話を最初に戻すと、そもそもなぜ夢を持つのかというと、

それは「幸せになりたい」からだ。

 

つまり、夢そのものは手段であって、

目的は幸せになるということ。

 

お金持ちで、地位も名誉も手に入れているのに幸せでない人がいたり、

途上国に住む人の笑顔がすこぶる輝いて見えたりするのは、

「幸せ」をみつけるかどうかの違いなのだと思う。

 

 

ということで、ぼくはやっぱり明確な目的を持って

億万長者になろうと決心したわけです。

 

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健全な欲を持って、曇りのない目で夢をみよう!